小さな起業のファイナンス

小さな起業のファイナンス

著者：原尚美
- 起業のファイナンス
  - 起業したい、でも踏みきれない
    - 起業とは？
      - １人の力でゼロからビジネスを成功させる
    - 起業熱に火をつけるものは？
      - 情熱
      - 闘争心
    - 起業に踏み切れない真の理由
      - 「資金不足」以外にある
    お金に怯えないために
    - 底なしの恐怖に怯えるのも起業
      - 必要な資金をどう捻出するか？
    - いかに多くの人を巻き込めるか？
      - 事業計画が魅力的か？
      - 「必ず成功させる」という熱意があるか？
      - ロジックがしっかりしているか？
    小さな起業のファイナンス
    - 足りない資金は借りる
      - 小さな投資からは小さな回収しか生まれない
      - 回収はできるだけ早く、支払いはできるだけ遅く
      - 政府系金融機関は積極的に融資してくれる
    開業資金の計算のしかた
    - 起業に必要な資金を４つに分けて考える
      - 開業準備資金
        長期間、収益に貢献する資金
        
        価値が減少しない資産購入のための資金
        
        起業時にそろえないといけない品の購入資金
      - つなぎの資金
      - 赤字補てん資金
      - 生活資金
    中小企業がお金を借りる４つの方法
    - 証書貸付
      - 分割で返済することを約して実行される融資
        おすすめ
    - 手形貸付
      - 短期資金として借りる場合に適している
    - 当座貸越
      - 枠内であればいつでも自由に借入・返済できる
    - 商業手形割引
      - 商業手形を銀行に買い取ってもらう
    融資に担保は必要か？
    - 担保なしで融資を受ける
      - 可能
        実現性の高い事業計画を立てることが必要
    融資に、保証人は必要か？
    - 連帯保証人
      - 保証人自身がお金を借りるのと変わりがない責任を負う
    - 保証人がいなくても融資は受けられる
      - 信用保証制度
        地方公共団体が保証人になる
      - 制度融資
        日本政策金融公庫の無担保融資制度
    起業時の融資のしくみを知ろう
    - 金融機関の融資判断
      - 貸したお金を返してくれる相手か？
        事業計画書で判断
  創業資金を調達しよう
  - 制度融資と公庫融資
    - 頼れる融資は２つ
      - 日本政策金融公庫から借りる
      - 地方自治体の融資制度を利用して銀行から借りる
    - プロパー融資も申し込む
      - 直接申し込まない
        商工会議所を通じて
        
        顧問税理士を通じて
    融資を受ける大まかな流れ
    - 金融機関からの融資の流れ
      - 金融機関に口座開設
      - 金融機関の窓口で融資の相談をする
      - 借入申込書に必要書類を添付して申し込み
      - 金融機関の融資担当者から面談を受ける
      - 金融機関の審査
      - 融資の金額が決定、通知が来る
      - 金銭消費貸借契約書を金融機関に提出
      - 融資の実行
    - 取引銀行を選ぶ
      - 都市銀行
        全国区でビジネスをするなら
      - 地方銀行
        地域一番店を目指すなら
      - 信用金庫
        地域に根差していくなら
      - 信用組合
        地域密着や同業者の輪に入るなら
      - ゆうちょ銀行
        全国に小口のお客様がいるなら
      - ネット銀行
        ネットショップをやるなら
    創業計画書はなぜ大切なのか？
    - 共感の得る創業計画書を
      - ターゲットのお客様は？
      - なぜそのビジネスを選んだのか？
      - 目指すゴールは？
      - どのようにして目標を達成するのか？
      - なぜあなたの事業は成功するのか？
    自己資金は、どのくらい必要か？
    - 開業資金のファイナンス
      - 自己資金を貯める
      - 助成金や補助金を申請する
      - 出資を募る
      - 金融機関から融資を受ける
    - ファイナンスの順番
      - 自力で用意できる金額を計算
        半分以上を賄う
      - 助成金・補助金の検討
      - 金融機関からの融資の検討
      - 第三者からの融資の検討
      - 身内から借りる
    社長面接なんてコワくない
    - 人は見た目で決まる
      - 堂々とした態度で臨むことが大切
    - 希望金額とその根拠、使途
      - 融資金額
        あなたの会社がどのくらい必要か？
        使途
        
        根拠
      - 返済計画を練っておく
  融資を決定づける「創業計画書」の書き方;
  - あなたの想いを伝える
    - 創業の動機
      - この事業にかけるあなたの想い
        ビジョン
        
        ミッション
    - 創業の目的
      - 中長期的なゴール
        お客様を把握
        思考回路
        
        行動パターン
  - その事業を行う必然性は？
    - 創業計画書
      - 自分の強みをアピールする
        技術
        
        スキル
        
        ノウハウ
      - 自分の実績をアピールする
        過去の実績
        
        経営者としての資質
  - あなたの売るものは？
    - 取扱商品・サービス
      - 名前
        連想できるか？
        
        他社と差別化できているか？
      - 内容
        メリットを受けるのは誰か？
        
        どんなメリットを提供できるのか？
        
        どうやってメリットを甘受してもらうのか？
      - 値段
        低価格商品？
        
        高価格商品？
    - 強み・セールスポイント
      - 商品自体の持つ価値
      - 付加価値
      - 時間価値
      - 安全価値
      - ブランド価値
  - 開業資金の使い途を明らかにする
    - 金融機関の融資対象
      - 開業資金
      - つなぎ資金
    - 創業融資のポイント
      - 自己資金を何に使うか？
    - 運転資金を上手に借りる
      - 返済できるかどうか？
  - 自己資金で本気度を示す
    - 小さな起業にとって最良のファイナンスとは？
      - 借りたお金は必ず返す
      - 金融機関から目いっぱい借りる
      - リスクを取る起業マインドを持つ
    - 金融機関が貸してくれるのは自己資金まで
  - 売上目標の実現可能性が高いことをアピールする
    - 売上の見込みが重要
      - 「利益」は「売上」の中に存在する
    - 「販売先と回収条件」を記入する理由
      - 事業ドメイン
      - 創業計画の実現性
      - 運転資金の必要量
    - 販売予測の立て方
      - 狩猟型
        見込み客リスト作成
        ３社をリストアップ
      - 漁業型
        商圏内人口から予測
        
        店舗の席数から予測
      - 農業型
        潜在的な顧客数から予測
  - 継続可能な事業であることをアピールする
    - 仕入先と外注先を記載する
      - 支援者に対して継続的に売れる仕組みができているか
  - 収支予測で儲かる事業であることをアピールする
    - 収支予測を作る目的
      - あくまでも自分のため
        最悪でも８割の達成率を目指す
  - 開業準備資金のしくみと減価償却費
    - 開業準備資金
      - 設備資金
      - まとめ買い資金
    - 減価償却費
      - １年目
        現金が支払われる
      - ２年目以降
        費用だけが計上される
  - 金融機関がチェックするポイント
    - 金融機関の最大の関心事
      - 貸したお金が返ってくるか
        キャッシュフローがポイント
制度融資と公庫融資は、どっちが有利？
- 地方公共団体の制度融資を利用する
  - まずは「制度融資」から
    - 「措置制度」が凄い
      - 元本を返済しない
    - デメリット
      - 自己資金までが限度
      - 公庫資金に比べて対応が厳しい
      - 信用保証協会の審査に時間がかかる
  - 受けるための条件
    - 中小企業者であること
    - 信用保証協会の対象業種であること
- 制度融資の種類と流れを知る
  - 公庫融資との違い
    - 公庫融資
      - 国の政策に基づいて行う
    - 制度融資
      - 地方自治体独自の政策で行なう
- 日本政策金融公庫の公庫融資を借りる
  - メリット
    - 開業資金の借り入れが可能
    - 無担保・無保証制度がある
    - 民間金融機関より金利が安い
    - 固定金利で借り入れられる
    - 長期間の借入が可能
  - 狙い目
    - 新規開業資金
  - マル経融資制度
    - 商工会議所の推薦で借りられる
      - 無担保
      - 無保証人
      - 低金利
- 「新創業融資制度」を選ぶ
  - メリット
    - 不動産担保が不要
    - 第三者の保証が不要
    - 会社代表格の保証も不要
    - 信用保証協会の保証も不要
金融機関は、あなたの

どこを見ているのか？
- 継続して儲かるビジネスプランか？
  - お金を返せる根拠を見せる
    - ヒト
    - モノ
    - カネ
      - 収益性
      - 財務の安全性
      - 成長性
  - 最後はやる気！
  経営者としての資質があるか？
  - 人となりが大切
    - 経営者の資質
    - 役員の資質
    - 株主の資質
    - 従業員の資質
    - 組織の資質
  競争優位性はどこにあるのか？
  - 「モノ」に関する分析
    - どこから仕入れているのか？
    - 誰に売っているのか？
    - 生産体制は盤石か？
    - 商品の独自性はあるか？
    - 市場でのポジショニングは？
  マーケットを取り巻く環境は良好か？
  - 外部環境の評価
    - 政治の動向
    - 経済の動向
    - 社会の動向
    - 技術革新の動向
    - 業界の動向
起業したら知っておきたいお金の話
- 黒字体質の会社をつくる
  - 借りたお金は返さねばならない
    - 少しずつ返済しながら元手を増やす
  - 黒字会社と赤字会社の違い
    - 黒字会社
      - 売上以上の経費を使わない
      - ３つの「る」
        自分で儲ける
        
        お金を分ける
        
        記録をつける
- お金に困らない会社をつくる
  - 上手に資金を回す
    - 「公私混同」が絶対条件
  - 記録することから始める
    - お金の流れを把握する
- お金に色をつけて管理する
  - 銀行口座を３つ持つ
    - 個人用口座
    - 会社用口座
      - 入金用の口座
      - 支払い口座
  - 財布を２つ持つ
    - 個人の財布
    - 会社の財布
  - カードを２枚持つ
    - 個人のカード
    - 法人用のカード
- お金の動きを記録する
  - 経営状況を捉える
    - 視覚的
    - 感覚的
融資以外の起業ファイナンス
- 助成金をもらう
  - 助成金は返さなくていい
- 補助金をもらう
  - 補助金も返さなくていい
- ベンチャー・キャピタルからの出資を目指す
  - 上場を目指す
作成：まなたけ（@manatake_o)