コミュニティが顧客を連れてくる
著者:久繁哲之介
-
コミュニティをつくる起業家6つの「物語」
-
コミュニティの拠点&「サードプレイス」を創る
- 成功本に見る
- 男性の起業成功者
- 自慢ネタと、成功ノウハウが中心の成功本
- 成功要因
- すぐ使える成功ノウハウ
- 女性の起業成功者
- 仲間や顧客に感謝・貢献する重要性を説くものが多い
- 成功要因
- 連携に見る
- 北海道浦河町女性起業家の特徴
- 他人や行政に依存せず、自立して生きたい
- 起業する店は「サードプレイス」を志向
- 地元の食材や商品を積極使用
- 各店は顧客を「シェア、紹介」しあう
- 「私益より公益」の心が大切
- 男女の違いに気づく
- CO・CO・A
- 子供が楽しく過ごせる居場所づくり
- ある少年の例
- ある少女の例
- 子供たちの表情・作品
- ドラッカー理論
- サードプレイス
スローフードでコミュニティを広げる
- 平等主義の罠
- 商いと地域再生の戦略
- コラボ商品を開発し、公益向上を図る
- 手順
- 地域内の事業者を繋げて商品化
- 商品のブランド化、地域全体の利益化
- 連携できない理由
- あこやひめパールコロッケバーガー
- 地域体感カフェ五感
- スローフードの本質
- 地域再生の鍵
- 地域再生は地権者次第
- 大資本チェーン店誘致の理由
- 地権者が地域経済循環率の本質と効果を知らない
- 大資本チェーン店に貸す方が儲かる
- 地方都市の衰退の本質
お金と時間がなくても「シェア」で起業できる
- 週末起業・曜日毎テナント
- メリット
- 経営者側
- 別の収益を確保できる
- 週に数日なら起業しやすい
- 経営者間で顧客をシェアできる
- 顧客側
- 深川いっぷく
- 「集客施設を造れば、地元商店街に客が流れる」の罠
- シェア経営
「私益より公益」の心が伝わると顧客が増える
- 販促テクニックの罠
- 本を読んでも顧客の心はつかめない
- 著者自身が心をつかまれた経験がない
- 販促テクニック習得しか関心がない
- 反則者目線では顧客の心はつかめない
- 地域の盛衰は地権者次第
- 衰退する都市の地権者
- 自分で何か事を起こそうとしない
- 高値で貸せる相手が見つかるまで放置したまま
- マルヤガーデンズ
- 施設コンセプト
- 取り組み
- 親子のコミュニティの場を創り、母親グループの来店を増やす
- 損失が出る施設を創り店のファンを増やす
- 親水広場の設置
- 社会動向
- 子供の歓声がうるさく噴水が止められている公園が多い
- 思い
- 傘置き場の設置
「戦略的赤字施設」で、
顧客の共感を得る
- 物より事、箱物より文化
- 販売者が売りたい物より先に、消費者がやりたい事を創る
- 音の博信堂
- 取り組み手順
- 音楽演奏に挑戦したい人の悩みを聞く
- 顧客の悩みを解決してあげる
- 音楽演奏者が増えて、楽器が売れる
- 市場と顧客を育てる
「失敗に学べる、応援される」経営者になる
- ユニーク・クロージング・ウェアハウス
- 消費の匿名性と、地方都市衰退の関係
コミュニティをつくる3つの「調査と戦略立案」
-
顧客の行動を観察する「エスノグラフィ」
-
アンケート調査
-
調査者が 欲しい結果を誘導できる
社会調査のほとんどはウソだから、信じてはいけない
顧客の「願望と行動は一致しない」
エスノグラフィ
- 消費者の行動を観察し続け、「仮説を発見する」調査
- エスノグラフィが重要視される理由
- 商業経営者にとっての基本
- 街や類似施設を歩く
- ポイント
- 「人の行動」を見る
- 「違う属性の顧客」を意図的に選ぶ
- 顧客を観察して「新しい仮説」を発見する
顧客離れが起きる店
- 接客店員の質が低い
- 連動
- 特徴
- 「売りたい」下心を漂わせて話しかける
- 店員の凝視する視線が痛い
- 質問したいときに店員がいない
May I help you?
顧客の本音を探る「グループ・インタビュー」
- テクニックの表面だけを模倣する弊害
- グループ・インタビューも「顧客目線」で
- どのような属性者を集めるのか?
- インタビューの内容
- どのような生活をしている?
- そこにどんな楽しみ?不満がある?
- 良い提案はある?
- グループに出会ったら、グループインタビューに持ち込む
- 「物」ではなく「事」に注目
- 店主が売りたい「物」と、顧客のしたい「事」が一致していない
- 店主が気づいていない
「交流・効率・高級」の3コウ戦略
- 戦略の必要性
- やること(行動)に一貫性を持たせるため
- ライバルとの差別化を図るため
- どれで差別化?
- 3コウ戦略
- 交流
- 効率
- オペれーショナル・エクセレンス戦略
- 便利さ・安さ・早さ
- デフレ長期化の状況下で取る戦略ではない
- 高級
- 店の戦略すべてに一貫性を持たせる
- なぜ成功事例を真似すると失敗するのか?
コミュニティをつくる7つの「方法」
-
店主の趣味を活かすコミュニティをつくる
- 下心を感じさせない重要性
- コミュニティをつくる
- カギ
- 方法
- 自分たちができるやり方で
- DIYでカウンター・バーを造る
- イートインに転用する
- 顧客が意見交換できる場をつくる
- 趣味
- 本質
- 店づくり、商品づくりに「顧客が参加する」仕組みをつくる
日替わり経営者が新たなコミュニティをつくる
- 活性化した商店街の共通項
- 日替わりシェフレストラン
- 「誰でも、1日だけでも」シェフになれる
- 市民の応募動機
- 起業の準備をしたい
- 自分の趣味・特技を活かしたい
- 仲間と楽しく協働したい
- 勤務時間を自分で決めたい
- 地域の食材・文化を活かしたい
- 目的
- 商店街空店舗対策事業
- 地産池消事業
- コミュニティ推進事業
- 効果
- 地方都市の街中再生へ必要なこと
顧客の「したい事、関心事」で顧客と繋がる
- モノからコトへの発想転換
- 顧客への魅せ方
- 成功事例を探すなら「異業種」から
- 顧客目線を意識した店頭情報を発信する
- 顧客の「固定観念を破る」情報を魅せる
店主の技術を教える教室コミュニティをつくる
- 事業を最低3つ創る
- 理由
- 事業を最低3つ用意すると顧客が望むことが見えてくる
- 1つの事業でコミュニティを築くと別事業の顧客にもなる
- 枠組み
- 情報発信のやり方
- 無料で技術を公開する
- 一目で宣伝と分かる情報
- 自治体の広報誌の活用
- メリット
- 顧客は安心して参加できる
- 教室開催費用が不要
- 顧客の参加費用も安く集まりやすい
- 講師と講座を大々的に宣伝してくれる
- 市民交流センターの講座を活用
- 認定してもらう方法
- 市民交流センターを借りて講座を開く
- 講座の盛況ぶりを示すレポートを提出
- 講座認定してもらう
高齢者と若者が共存できるコミュニティをつくる
- ミスタードーナツ七尾店
- シニアビジネスが活性化しない理由
- シニアビジネス活性化の決め手
- サードプレイス形成のポイント
街コンで「若い男女が繋がる」店・地域をつくる
- ビジネスの創造
- 街コン人気
- 「合コンが苦労ばかりで成果がない」不満にある
- 合コン相手を探す苦労
- 合コンを実行する勇気
- 会を盛り上げる苦労
- 出会いに発展しない不満
- 「カップル行動が当たり前な文化」の創造
- 宮コン
- 宇都宮市オリオン通り商店街で開催の街コン
- 参加者
- 参加店舗
- 効果
- 街中を歩くカップルの増加
- 若者の大都市への流出に歯止め
- 宇都宮に若い夫婦を増やす
ニュースレターで「地域コミュニティ」をつくる
- マルセイニュース
- 特徴
- 自社製品の宣伝・紹介はしない
- 紹介するのは顧客の店と商品
- ニュース1面は地域の旬な風景写真
- 高齢者のニースで始めた新規事業を積極紹介
- 社員をニックネームで登場させる
- 顧客とコミュニティを創るニュースレター
- 仕組み
- 下心を感じさせない
- 美しい物語・風景を顧客と共有
- 見返りを求めないGiveの心
- 顧客との交流
- 顧客がつながるイベントを開く
- 裏方が実は一番トクをする
作成:まなたけ(@manatake_o)