小倉昌男 経営学
著者:小倉昌男
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牛丼とマンハッタン
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宅急便前史
- 戦前
- 戦後
- 西日本勢の台頭
- ヤマト運輸
- 長距離輸送への出遅れ
- 利益の低下
- 小口荷物を断るよう指示
- なぜ儲からないか?
- 他社は小口荷物を運んでいる
- 小口は実は運賃が稼げる
- 悪い循環
- 過小資本
- 借金だらけの財務
- 古い能率のあがらない設備
- 作業効率の悪さ
- etc
私の学習時代
市場の転換
個人宅配市場へのアプローチ
サービスは市場を創造する
宅急便の開発
- 全員反対
- 宅急便開発要綱
- 新事業のコンセプト
- 不特定多数の荷主または貨物を対象
- 需要者の立場に立ってものを考える
- 他より優れ、かつ均一的なサービスを保つ
- 永続的、発展的システムとしてとらえる
- 徹底した合理化を図る
- トップダウン
- ワーキンググループの編成
- キーワードは”荷物の密度”
- 営業開始
サービスの差別化
サービスとコストの問題
- サービスが先、利益は後
- 良いサービスを提供すれば、結果として利益はついてくる
- 車が先、荷物は後
- 社員が先、荷物は後
- 安全第一、営業第二
- 労災の減少につながる
- 戦略レベルの社長
- 戦術レベルの社長
ダントツ三カ年計画、そして行政との闘い
- 創業五年で採算点をクリア
- 商業荷主との取引を一切切る
- 利用者からの手応えは十分
- ダントツ化三カ年計画
- 5.6%の利益計上
- 三つの目標
- 1)宅急便の全国網の完成
- 2)翌日宅配区域の拡大
- 3)1と2を実現するための営業、作業の体制作り
- 運輸省との闘い
- 路線トラックの規制
- 仙台-青森の免許が下りず
- 福岡-熊本-鹿児島の免許取得
- モデルチェンジ、そして再び運輸省との闘い
- 取扱サイズの変更の申請
- 運輸省は無視
- マスコミ広告を使って抗戦
- 運輸省が認可
全員経営
- 現場が自発的に働く体制
- ドライバーが出荷の情報をつかみ対応する
- 「全員経営」の理念実現へ
- 優秀たるフォワードたれ
- やる気のある社員集団
労働組合を経営に生かす
- 組合の役割
- 労使間で信頼を築く
- 現場の情報をどうすくいとるか
- そして一心同体
- 会社と労働組合
- 夫婦のようなもの
- 大きな力を発揮する原動力
- 努力を積み重ねれば必ずできる
業態化
新商品の開発
- スキー宅急便
- ゴルフ宅急便
- 商品化に難問
- お客自身が正しいゴルフ場の名前を知らない
- 翌日配達してはいけない
- クール宅急便
- 温度設定の検討
- 一般雑貨の宅急便と混在して集荷、配送
- 宅急便のネットワーク
財務体質の強化
- 宅急便以前の状況
- 資金調達の多様化
- 時価発行の公募増資
- 宅急便事業の成長
- 一般公募の転換社債発行
- 外債の発行
私の経営哲学
- 組織の活性化
- 戦後の組織論
- ラインスタッフ制
- 事業部制
- ピラミッド組織からフラットな組織へ
- 人事考課の制度
- 制度化が難しい
- 仕事が個人に直接結び付くことが少ない
- 上司の目は頼りにならない
- 考えた評価項目
- 経営リーダー10の条件
- 論理的思考
- 時代の風を読む
- 戦略的思考
- 攻めの経営
- 行政に頼らぬ自立の精神
- 政治家に頼るな、自助努力あるのみ
- マスコミとの良い関係
- 明るい性格
- 身銭を切ること
- 高い倫理観
作成:まなたけ(@manatake_o)